過去にカルティエ直営店以外の時計修理店での修理の経歴があると、例えばその時計修理店がカルティエ純正のオリジナル部品のみを使用してオーバーホールやガラス修理・リューズ交換などしていれば問題ありませんが、時計には実に多くの部品があり、万が一現在までの長い期間の中で、3~5年ごとに行うメンテナンスのおいて純正でない部品での修理履歴があれば、どうしても買取り後のリスクが発生してしまします。
現在様々な中古ブランド時計販売店がありますが、そこには大きく分けて2種類の時計販売店があります。1つは販売前にきちんとブランド直営店でメンテナンスをし、時計の外部にも内部にも社外部品を使用していない事をきちんと確認してから販売する比較的大手の販売店です。どうしても中古時計としての販売価格は高いのですが、このような販売店の時計を買取に出してもリスクはありません。一方で、比較的安く売られている中古ブランド時計では、販売店が直営…ではなく、提携の時計店で少し安くメンテナンスをして販売しているため、その際の修理や、さらに新品時から現在までの長い期間に直営店以外での修理をして社外部品を使用している可能性がある為、上記のようなリスクありの時計といえます。
オーバーホールメンテナンスは基本的に3~5年に一回修理が必要となります。例えば30年前の古い時計だと、現在までに最大10回オーバーホール修理を行っている事となり、そのオーバーホールの都度、劣化して交換が必要となった部品を交換している事となります。つまりその10回のオーバーホール修理の際に、わずか1つでも社外部品(ジェネリック部品)を使用した修理があると買取り後のトラブルが発生するリスクがあるという事になります。